葛の花道 ~葛紀行~

 

葛を題材にした小説といえば

谷崎潤一郎の「吉野葛」があまりにも有名です。

 

今回は遠周 章さん著、葛の花道を紹介します。

この著書は、2部構成となっています。

 

1部は、とある学校教師と昔の教え子の物語

瓦職人を目指す教え子が、消息不明となった母親を

探し求め、各地を巡る。

「母親はすでにこの世にいない」ことを知る教師は

そのことを隠しながら、教え子の母親探しに同行する。

最後にたどり着いた、母親の真相は・・・

教師の知るものとは違っていたのだ。

 

みたいな感じです。

いつものことながら、小説というものと無縁に生きてきた私なので

紹介が下手です・・・(-_-;)

 

2部は、著者 遠周さんの経験談

私的にはこちらが面白かったです。

葛というものを知りたくて、日本全国を旅した報告

葛の産地や、葛を使った工芸品の街。

葛にまつわる伝説が残る神社や、お祭りごと・・・etc

すべてが、経験を通じ感じたままに書かれています。

遠周さんの好奇心の強さと、すごい行動力に驚かされます。

 

新たな発見をたくさんいただきました。

こんな祭りが有ったのか、こんなところで葛が精製されていたのか

そして、こんな人がいたのか。

 

私も葛の探究者の一人として、良い刺激を受けました。

葛に興味のある方は、一度読んでみてください。

 

 

 

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吉野情報ライブ

 

 

~笑ってええとも@吉野~

 

これは吉野の今が分かる、吉野情報のネットライブです。

 

毎週火曜日の放送が基本ですので、吉野に興味のある方は見てくださいね。

 

昨晩、ゲストとしてお邪魔させていただきました。

 

テレビ局のロケやスタジオ収録とは全く違う

 

非常にローカルな生放送で、台本が有るわけでもなく

 

約2時間、吉野について話しましょう(^-^)って感じです。

 

とりあえず、出演者は楽しんでます。

 

 

 

 

 

今回の出演者は

 

旅館歌藤のおかみ 順子ちゃん

・お食事 「静亭」 美佳ちゃん

新鮮しいたけ岡本くん

・吉野の庭師 「風人園」 大西くん

 

でした。

ミルク葛もち

先日、本葛もちを製造中に見学していた

お客さんからある質問をいただきました。

 

お客さん 「水の代わりに牛乳でもできるの?」

 

私 「葛湯は牛乳でつくれるので、葛もちもできると思いますよ」

 

やったことが無いのに、安易に返事してしましました。

スミマセン(>_<)

 

ということで、やってみました(^-^)

 

葛もちは通常、水と葛粉でつくりますが

牛乳と葛粉でつくりました。

 

▽まず牛乳(常温または冷えた)で葛粉をよく溶きます▽

     比率は葛粉1:牛乳5

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▽お鍋に移し加熱していきます▽

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▽温度が上がると普通は透明になりますが▽

    さすがにずっと白いままです

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▽全体的に粘りと滑らかさがでたら取り出し▽

    水に落としてかるく冷やします

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▽一口大にカットして出来上がりです▽

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とりあえず完成しましたが、問題は食べ方です。

 

初めに、黒蜜を付けて食べました。

いまいち・・・

 

続いてきな粉をつけました。

見た目はまるで、きな粉もちです。

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これも、いまいち・・・

 

最後に牛乳だからコーヒーは合うだろう

ということでコーヒーに浸してみました。

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う~ん

いまいち・・・(ーー;)

 

今回、美味しい食べ方は見つかりませんでした。

皆様でオリジナルの食べ方を探してみてください。

 

ただ、普通に水で作るよりも感触がかなり違うことが分かりました。

一言で言うと、ふっくら仕上がります。

練ってるときから感じますが、ちょっとマシュマロっぽい。

なんとも新食感です。

一度試してみてくださいね。

吉野仕立て

 
 
葛を使ったレシピ
 
今回は「お出しのとろまし」を公開です。
 
 
ご家庭ではとろみ付けの際、片栗粉が一般的だと思います。
 
片栗粉はジャガイモの澱粉から作られている為
 
つよい粘りが特徴です。
 
 
葛は粘りの強さは片栗粉ほどではないですが
 
他の澱粉を圧倒する「滑らかさ」が最大の特徴です。
 
 
一度、片栗粉と使い比べてみてください。
 
全然違いますよ。
 
 
ちなみに吉野葛でとろみを付けることを
 
料理用語で「吉野仕立て」と言うんです。
 
 
  
 

 
 
 
 
 

葛の花から、葛の豆へ

葛の花に豆ができてきました。

葛はマメ科の植物ですからね。

こんな豆ができるんです。

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何度か説明しましたが、もう一度、葛花の成長をおさらいしたいと思います。

 

葛は秋の七草のひとつなので、8月末頃から花を咲かせます。

細長い穂に小さいツボミをたくさんつけて、下から上へ少しずつ咲き上がります。

まずはこんな感じです。

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そして、新しいツボミを咲かせながら、古い花は枯れていきます。

なので満開にはならないんです。

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穂の上部が咲き始めたころに、裾の方から豆ができてきます。

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豆がどこから出てきているか間近で見ると

小さい花一つひとつが、額と花弁からできており

花弁は散りますが、額はそのまま残ります。

その中から豆がでてくるんです。

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こんな感じが、花から豆への成長過程なんです。