今年も葛花を撮影してきました。
秋の七草である葛は、8月下旬から9月中旬にかけて花を咲かせます。
上品な赤紫色で甘い香りがします。
↓ 花の出始めはこんな感じ ↓
↓ 葉と同じで節から伸びます ↓
↓ たまに二つに分かれる時もあるんです ↓
葛の花は、皆さんが思っている以上に身近に咲いています。
少しだけ、意識してみてください。
葛の全てに出逢う旅
葛の花に豆ができてきました。
葛はマメ科の植物ですからね。
こんな豆ができるんです。
何度か説明しましたが、もう一度、葛花の成長をおさらいしたいと思います。
葛は秋の七草のひとつなので、8月末頃から花を咲かせます。
細長い穂に小さいツボミをたくさんつけて、下から上へ少しずつ咲き上がります。
まずはこんな感じです。
そして、新しいツボミを咲かせながら、古い花は枯れていきます。
なので満開にはならないんです。
穂の上部が咲き始めたころに、裾の方から豆ができてきます。
豆がどこから出てきているか間近で見ると
小さい花一つひとつが、額と花弁からできており
花弁は散りますが、額はそのまま残ります。
その中から豆がでてくるんです。
こんな感じが、花から豆への成長過程なんです。
チョット時期が遅くなったのですが、葛の花を撮影に出かけました。
葛は秋の七草として知られ、残暑の頃から花をつけます。
今回、撮影を通じて気付いた事、感じたこと
葛の葉は、河原・フェンス・電柱・などなど
日当たりのよい場所であれば、どこでも繁殖するというイメージです。
しかし、花は少し違うように思えます。
昨年も少し感じましたが、撮影するとき花との距離が遠い。
花を撮影するなら望遠レンズが必須なんです。
すべてがそういうワケでは無いのですが、ほとんどの花が
高所にある場合が多いんです。
地面を這うツルよりも、高い木に巻きついているツルに多くの花をつけます。
なぜなんでしょうか?
花の終わりに豆を付ける。もちろんその豆の中に種ができる。
その種を守ろうとしているのかもしれない・・・。
そんな防御本能があるのか無いのか分かりませんが
そんな事を思いながら花を眺めていると
これまで思っていた、荒くれ者的な植物のイメージが抑えられて
なんとなくですが、か弱く愛おしい存在に思えてしまいました。