名前の由来

前回のブログで葛の学名は Pueraria  lobata であると

書きました。では現在一般的に使われている和名「葛」という名前は

どこから来たのでしょう?

吉野山と同じ吉野町に「国栖 (くず) 」という地域があります。

昔、この地域で葛を掘り出し精製されていたことから

「葛」という名前になったそうです。

良質の葛粉を精製する為には、きれいな水が欠かせません。

現在 国栖地方では、このきれいな水を使用した和紙や

吉野の名産品である「吉野杉」からつくるお箸などの

伝統工芸品がつくられています。

昔からの伝統を守り続ける人がいるというのは

本当に素晴らしいことですね。

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 国栖の里観光協会   http://www.kuzunosato.jp/

七草なのです

春の七草といえば、ご存知の方も多いとおもいます。

芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)

仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)

では秋の七草はどうでしょう。

萩(はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、女郎花(おみなえし)

藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)

いくつ分かりましたか?

この中に葛が含まれています。

「葛」は  Pueraria  lobata  というなんとも難しい学名を

持っていますが、秋の七草のひとつなんです。

春の七草は、七草粥にも代表されるように食べる草という

イメージを持ちますが、

秋の七草は可憐で美しい花を咲かせるので

見て楽しむものという感じですね。

葛も8月下旬から9月にかけて美しい花を咲かせます。

すごく甘ーい香りがするんですよ。

最強の雑草「葛」

「葛」はマメ科に属するツル植物です。

春から秋にかけて物凄い速さでツルを伸ばします。

おそらく世界最強の雑草だろう、と私は思っています。

いかなる植物も葛を抑えることはできない。

木々に巻きつき地面を覆い隠す。

葛の名前は知っているけど、どんな植物か知らない。

という人は結構多いんですが、一度は目にしているはずです。

山、川原、道路わき、公園 etc

日本中ほとんどの地域で生息しています。

少しだけ意識してみてください。

これが葛という植物なんだと。