好物は葛の葉

葛の葉はその強い生命力に相応しい

栄養をたくさん含んでいます。

詳しくは後日アップしたいと思います。

その葛の葉を好物とした虫がいます。

「マルカメムシ」という虫です。

あまり好きな人はいないと思いますが、刺激すると

独特の異臭を放つ、あのカメムシです。

夏場くらいに葛の葉を良く見ると、虫に食われた後があります。

だいたいカメムシの食事のあとです。

青葉が美しい時期は、店先に葛の鉢植えを展示しておりますが

たくさんのカメムシが生息してくれています。

非常に迷惑です。

葛の葉

葛は地表では、ツルを伸ばし葉を生繁らします。

葉はツルの節から芽を出し、3葉で一組となります。

3枚それぞれ違う形をしており、表面は鮮やかな緑色ですが

裏面はうっすら白く、ごく短い白毛が密生しています。

新葉のころは、美しい黄緑色をしてますが成長と共に

深い緑色になり厚みのあるゴツゴツした葉になります。

大きい葉は、大人の手のひらより大きいんです。

葛の葉は、馬が好んで食べるらしく、地方によっては

葛のことを「ウマノボタモチ」と呼ぶところもあります。

新芽でました

私が育てている葛の鉢植え

今年で3年目です。

春らしいあったかい日々に誘われ

新芽がでてきました。

これから秋までスゴイ速さで成長します。

新しい苗作りと共に、鉢植えの成長記録もアップして

いきたいと思います。

先の2年間は花を咲かせることがありませんでした。

今年こそは美しい花を咲かせてくれることを願っています。

葛を人工的に増やす方法

葛は非常に生命力の強い植物で日本各地で繁殖しています。

人工的に増やしたいという人はあまり居ないと思いますが

葛マニアの方のために、簡単に説明します。

葛はすさまじい勢いで繁殖します。

広範囲にわたってドンドン広がります。

葛は年月をかけ根に栄養を蓄える植物ですので

根の力がかなり強いです。

しかし、竹のように地中で根を張り巡らせ増えるわけではありません。

どうやって増えていくのか?

春先から秋にかけて、ツルをどんどん伸ばします。

ツルはある程度の間隔で節があります。その節から葉がでてくるのですが

地面に触れている節は、そこから新たな根を生やします。

これを繰り返しあちこちに根を生やし続け増えていくのです。

その特徴から人工栽培の為の「葛の苗」をつくるには

挿し木がベストなんです。

4月中旬から5月中旬にかけて葛の節を採取してきます。

これを赤玉土などに挿しておきます。そうすると節から

新たな芽と根が生えてきます。ある程度、苗がしっかりしたら

地植え、または鉢植えにします。流れはこんな感じです。

挿し木の仕方の詳細については今後、実践を通して

説明していきたいと思います。

ちなみに下の画像は2年前に作った葛の鉢植えの様子です。

吉野葛と吉野本葛

お客様が葛粉をお買い求めいただく上で

必ず知っておいて頂きたいもの。

「吉野葛」 と 「吉野本葛」

葛粉にはこの2種類の表記があります。

どのように違うかと言いますと

先のブログで記載したように葛粉とは

葛という植物の根から取った澱粉です。

この葛根の澱粉100%の物を「吉野本葛」といいます。

では「吉野葛」とは?

葛根の澱粉に甘藷澱粉(さつまいも)を混ぜた物です。

割合としては、全体量の50%以上が葛根の澱粉となっています。

この割合、そして「吉野葛」  「吉野本葛」 という表記名は

公正取引委員会での取り決めによるものですので

すべての店で共通なのです。

このことは葛粉を選ぶ際、非常に重要なので

覚えておいてくださいね。