葛を題材にした小説といえば
谷崎潤一郎の「吉野葛」があまりにも有名です。
今回は遠周 章さん著、葛の花道を紹介します。
この著書は、2部構成となっています。
1部は、とある学校教師と昔の教え子の物語
瓦職人を目指す教え子が、消息不明となった母親を
探し求め、各地を巡る。
「母親はすでにこの世にいない」ことを知る教師は
そのことを隠しながら、教え子の母親探しに同行する。
最後にたどり着いた、母親の真相は・・・
教師の知るものとは違っていたのだ。
みたいな感じです。
いつものことながら、小説というものと無縁に生きてきた私なので
紹介が下手です・・・(-_-;)
2部は、著者 遠周さんの経験談
私的にはこちらが面白かったです。
葛というものを知りたくて、日本全国を旅した報告
葛の産地や、葛を使った工芸品の街。
葛にまつわる伝説が残る神社や、お祭りごと・・・etc
すべてが、経験を通じ感じたままに書かれています。
遠周さんの好奇心の強さと、すごい行動力に驚かされます。
新たな発見をたくさんいただきました。
こんな祭りが有ったのか、こんなところで葛が精製されていたのか
そして、こんな人がいたのか。
私も葛の探究者の一人として、良い刺激を受けました。
葛に興味のある方は、一度読んでみてください。