本葛の加熱時間

 

このブログで何度も説明したことですが

澱粉というものは、加熱をすることで水分を吸収します。

そして、粘りや滑らかさ、透明感が生まれます。

 

今回の実験は

「すばやく加熱」 と 「ゆっくり加熱」 の比較です。

沸騰までの時間が変わると仕上がりが違うのか?

というものです。

 

本葛湯を使って実験しました。

作り方は下記動画でご覧下さい。

 

 

まず、家庭用コンロで火力全開で加熱した場合

沸騰まで約2分かかりました。

仕上がりはこんな感じです。↓ ↓ ↓

 

_MG_31301234

 

 

そして、家庭用コンロで中火くらいで加熱した場合

沸騰まで約4分かかりました。

仕上がりはこんな感じです。↓ ↓ ↓

 

_MG_31401234

 

 

違いがわかるでしょうか?

 

写真では分かりにくいのですが、違うんです!

 

すばやく加熱した方よりも、ゆっくり加熱した方が

透明感や滑らかさが増しています。

急速に加熱するよりも、ある程度は時間をかけてあげる方が

キレイに吸水できるのです。

これは葛湯に限らず、葛餅や葛切りでも同じなんです。

 

上記を踏まえたうえで、もう一度ご覧ください。

 

010

 

どうでしょうか?

透明感や滑らかさの違い、ちょっとは分かるのではないでしょうか。

 

ただ、加熱も時間をかけすぎると良くありません。

極端に時間が長くなると、粘りが減少したり糖分が焼けてしまったりと

質を落としてしまうことに繋がります。

気持ちとして、ほんの少し火力を落とすくらいが丁度いいです。

 

本葛を使いこなすためには温度を使いこなす!

微妙な調整が仕上がりを左右するんです。

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