中井春風堂の葛菓子職人 中井孝嘉が贈る 本葛菓子の新ブランド 「葛遊」

・本葛もちは「きな粉」で、本葛切りは「黒密」でお召し上がりいただきます。
・ご希望のお客様には、製造風景を見学いただきながら、葛についての説明をいたします。
 葛を味わうと共に、葛の知識もお持ち帰り頂きます。
・どちらも店舗販売のみとなっておりますので、ご了承ください。
                                           1人前 各700円


観桜期(4月初旬〜20日頃)は、かなり大勢のお客様がお越しになり、どうしても一人ひとりのお客様に満足な接客が出来ない為、本葛もち・本葛切りの販売は休止といたします。

本葛切りは、湯煎で作ります。本葛粉を水で溶き水平を保つようにお湯の上で固めます。その後、お湯に沈め加熱し透明感をだします。冷水で冷やし、枠からはずして包丁でカットします。葛切りという名前の由来ですが「葛を切るから葛切り」なんです。単純な発想ですが、意外と知らない人が多いんです。本葛で作る葛切りは、口当たりとのど越しの良さは究極です。ぜひ一度、味わってください。                          製造風景の動画はこちら

本葛もちは、鍋での加熱です。「コシ」を失わないようにゆっくり練っていきます。温度が上がるにつれて、水分を含んだ本葛粉は透明感と共に弾力が発生します。一番透明で弾力の出た瞬間が練りあがりのタイミングとなります。滑らかでやさしい弾力の葛もちです。葛の風味と独特の苦みを感じでください。冷やしすぎると硬くなってしまいますので、美味しい食べ方として、ほんのり温かい状態で提供いたします。                   製造風景の動画はこちら

中井春風堂の葛菓子職人 中井孝嘉が贈る 本葛菓子の新ブランド 「葛遊」

純粋なもの程、美味しさは保てないものです。当店では「出来立てから10分以内が美味しい時間です」という前提でご提供しています。吉野本葛は加熱すると透明感や弾力が発生しますが、それらは冷却や時間の経過と共に失われていきます。澱粉の「糊化・老化」という現象が関係しているのですが、吉野本葛は劣化速度が他の澱粉に比べて早いというのが原因です。その為、お客様には少しお時間を頂くことになりますが、作り置きはせず、ご注文を頂いてから製造することにしております。
「本葛粉の糊化・老化」について検証していますのでご覧ください。検証結果はこちら

葛の美味しさを余すことなく味わうためには、純粋であることが非常に大切です。葛遊の「本葛もち」「本葛切り」は吉野本葛と水だけでお作りします。感じて頂ける三つの特徴、美しい透明感・やさしい弾力・滑らかな食感。材料が吉野本葛と水だけなので、見た目や食感などは全てが「葛」ということです。あまり知られていない葛の特徴である「色味の黄色さ」や「薬効成分に伴う苦み」なども感じて頂き、葛を楽しんでください。