子供たちと

 
 
先月、吉野町商工会主催の「キッズビジネス体験塾

というイベントが開催されました。

 
その中で、子供たちに葛を体験してもらうため

講師として参加させていただきました。

 
子供たち相手ですが、中途半端にならないように

真剣に説明~実践までを経験してもらいました。

 
 

 

 
 
 
まず葛の基本知識を1時間かけて勉強

 

その知識をもとに葛餅つくりを体験

 
そして最後に筆記テストを行いました。

 
ありがたいことに、素晴らしい成績でみんな合格でした(^O^)

 

子供を相手にするのは、妙な緊張感がありましたが

みんな楽しんでくれたのではないでしょうか。

 
私にとっては貴重な経験でしたし、子供の好奇心の強さに

良い刺激をうけました。

 

素敵な舞台を与えていただき、ありがとうございました。

子供たちもお疲れ様でした(^O^)

 
 

小説 「吉野葛」

 
私が知る限り、葛を主題にした本というのは、あまり多くはありません。

 
特に小説に関しては、ほんの数冊程度です。 と思います・・・

 
その中の一つ、谷崎潤一郎の著書「吉野葛」を紹介しようかと思います。

 

 
紹介といっても、私は小説を読む癖はありませんし

評論することなどできませんが、こんな著書ですよという紹介だけでも

できればいいかな、と思ってますので軽い気持ちで見てください。

 
 
まず結論から言うと、この本は葛の澱粉「吉野葛」について

書かれたものではありません。

 
内容としては、谷崎潤一郎は永遠の理想の女性は母であると

強く思っているようで、この本も母への強い思慕の気持ちが綴られています。

 
この小説は昭和6年に「中央公論」という雑誌に掲載されたものです。

著者が20代の頃の物語で、学生時代の友人と吉野の地を旅しながら

吉野の歴史とともに、母への思いを表現しています。

 

ここで、小説を読み著者の心を感じることが苦手な私は

なぜ、この小説のタイトルが「吉野葛」なのか明確な答えがでていません。

それっぽい部分は2つあるのですが・・・

 
①基本的には著者の母への思慕を表現した小説なのですが

文章的な内容のほとんどが、学生時代の友人が著者に語った母を思う気持ちです。

その中で、友人の思いを表現するのに「うらみ葛の葉」という言葉がでてきます。

調べてみると、これは人形浄瑠璃、および歌舞伎で使用されているらしく

葛の葉という名前の狐が主人公の物語で、詳しく説明すると長くなるので

また別の機会にしたいと思いますが、内容を一言でいうと

著者の気持ちと同じく、やはり子が母を思う思慕を表現したものです。

 
②そして小説の後半に、友人の母親の生家が吉野町の国栖(くず)だと書かれています。

その家は「紙漉き」を生業としているのですが、文章の一説に

「おえいは日々雪のふる山に葛をほりに行き候」とあります。

おえいとはこの家の娘の名前です。

 
この2つが葛について触れている部分ですが、どちらもさらっと流れているように

感じる部分ですので、タイトルになるとは考えにくいと思っています。

 
著者は母への思慕を表現するとともに、吉野の歴史も綴っています。

もしかしたら、当時から「吉野葛」という名前が多くの人に知れ渡っており

この物語の舞台である吉野を連想させるのに「うってつけ」だったのでは?

なんてことも考えましたが、結局私なりの結論はでてないのが現状です。

 

 
皆様、もしお時間がありましたら一度ご朗読いただき

なぜ、「吉野葛」なのか?

考えてみてください。

 

 
 

新ブランド「葛遊」

今回、私の思う葛の素晴らしさを表現する為

吉野本葛だけを使ったお菓子をご提供させていただく

本葛菓子の新ブランド「葛遊」を立ち上げました。

 
本葛の特徴を余すことなく伝える為

混じりけのない本葛を、できるだけ純粋かつシンプルに加工し

葛を楽しんでいただくことをコンセプトとしています。

 
最高の食材と、葛を活かすことを最重要に考えた物作り

 
「葛が美味しい」と言っていただけるお菓子の提供

そして、葛の新しい可能性を切り開くために

妥協なき物作りをしてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 

 是非 「葛遊」特設サイト をご覧ください。

 

「葛会」 開催

今日、初の試みである「葛会」を開催しました。

「葛会」とはお茶会風に葛を楽しんでいただこう、というもので

約15名の参加をいただき、葛のお手前を披露させていただきました。

 
1時間ほどでしたが、葛の基礎知識を説明しながら

葛の味や食感、そして吉野葛と本葛の違いなど

聴覚・視覚・味覚の3感覚で体験していただきました。

 
美味しいお茶を飲みながら、あまり堅苦しくならないように

やわらかいトークを心がけたつもりなんですが・・・

 
今回、基礎知識編として一番葛を感じることができる

「葛餅」を3種類おつくりさせていただき、食べ比べていただきました。

 
ほんとに初めての経験でしたので、不慣れな点も多々あったかと思いますが

それなりに葛に親しみをもっていただけたかなぁと自己満足しています。

 
一連の流れの構成作りや、製造環境を整える、トークの内容など

準備段階ですごくバタバタしたり、悩んだりしていたのですが

結果として一番たのしかったのは私自身だったようです。

これを踏み台として第2回・第3回と開催し

もっと充実した内容作りをしていきたいと思います。

 
今回の「葛会」にご協力いただいた皆様、そしてご参加いただいた皆様

本当に有意義なお時間をありがとうございました。

 

 

 

販売延期のお詫び

本年1月発売を予定しておりました極上本葛菓子は

発売を2月下旬から3月上旬頃に変更することとなりました。

 

菓子の製造は順調に進んでおり、質としては最高の品が出来上がっております。

しかし、箱や包装資材の準備に取り掛かるのが遅れてしまったのが原因です。

 
お待ちいただいておりますお客様方には大変ご迷惑をおかけいたしますが

もうしばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。