美の三拍子

今日は葛について「奈良テレビ」の取材を受けました。

私の仕事の原動力は、1人でも多くの人に

「葛のすばらしさを伝えたい」という気持ちです。

葛のすばらしさを伝える方法はいろいろありますが

その中でも、メディアの力というのは凄いですよね。

本当にありがたいです (^^♪

あまり撮影の邪魔にならない程度で

私も撮影してました。

スタッフのほとんどが若い女性だったので

現場の雰囲気がすごく明るくて

みんな楽しそうなのが印象的でした。

今回は 「葛餅」 「葛きり」 「葛まんじゅう」

葛の生菓子の定番であり極みの3品を紹介していただきました。

この時期の吉野山は、新緑がきれいで清々しい季節です。

その中で透明感あふれる涼しげな葛涼菓を食する映像。

= 美しい環境で =

= 美しい人が =

= 美しいものを食べる =

これはまさに美の三拍子ですね。

ちょっと言い過ぎましたか・・・・・(-_-;)

スタッフのみなさん、ご苦労様でした。

ありがとうございました。m(__)m

葛粉の使い分け

「吉野本葛」と「吉野葛」は材料の違いと説明しました。

では、どのように使い分ければいいのでしょうか?

下記は私の経験から判断した解釈です。

葛粉を選ぶ際の参考にしていただければ嬉しいですね。

ポイントは二つです。

一つ目は葛粉が他の澱粉よりもはるかに優れているもの。

葛粉の持つ「薬効成分」 と 「澱粉粒子の細かさ」 です。

葛の製造工程では寒水で何度も何度も晒し(さらし)続ける為

澱粉の粒子が非常に細かく、世界一上質と言われています。

その為、消化吸収に優れ体調不良時の栄養補給に昔から用いられています。

また、独特の薬効成分を持っています。

解熱発汗作用や鎮痙作用など、たくさんの効果があります。

上記のような効果をお求めの場合は、「吉野本葛」をおすすめします。

「吉野葛」も薬効を摂取できますが、他の澱粉(さつまいも)が

混ざっている分、効果は薄くなります。

二つ目は弾力 と滑らかさです。

葛餅や胡麻豆腐などの練り物を作る場合、コシの強さに違いがあります。

葛粉は他の澱粉と比べて、弾力が強いわけではありません。

コシの強さだけで判断すると、さつまいも や じゃがいもなどの「芋系」の澱粉のほうが

強い粘りとコシの強さを感じます。

葛粉が優れているのは、他を圧倒する滑らかさです。

練り物や汁物のとろみ付けなど、口当たり良く上質な仕上がりになります。

なので、しっかりした弾力・コシが欲しい方は「吉野葛」

とにかく上品に・滑らかに仕上げたい方は「吉野本葛」ですね。

これ以外にも価格もかなり違ってきますので、自分の求めている物は

何なのか?見極めたうえで判断してください。

「葛の葉」のてんぷら

昨日、葛の鉢植えを剪定した時の葛の葉

てんぷらにして美味しく頂きました。

葛の葉は栄養価も高く、食用できるのですが

成長につれて葉が厚くなり、葉脈も硬くなってきます。

その為、食べるなら小さくて色の薄い新葉が適しています。

今回はこのくらい↓ ↓ ↓ のサイズです。

調理手順は普通のてんぷらと同じです。

まずは葉を水洗いして水気をふき取り

小麦粉をまぶします。

衣をつけて油で揚げます。

新葉はやわらかいので長時間揚げる必要はありません。

170~180℃くらいの高温でさっと揚げましょう。

今回は見た目と葉の味を楽しむために

片面だけ衣をつけました。

食感は口当たり良くてやわらかいです。

気になるお味は・・・・・・「からだに良い感じ」な味です。

元気と不元気

葛の苗の成長ですが

何株か枯れてきました。

おそらく根が出てないのでしょう。

植物は根から水分を吸収し、葉を通して蒸発します。

葉が出ても根が生えないと枯れるのは必然です。

一方、鉢植えの方はとにかく順調です。

1日 10~15cmくらい伸びてます。

巻きつきの為の格子を軽く越えました。

裾の方も新葉が生い茂ってます。

展示用の鉢植えなので「これが葛ですよ」という

説明のための立て札を取り付けてあるのですが

・・・・・・・・あまり見えない。

これでは困るので少し剪定しよう。

剪定した葉は今夜のおかずの一品として食べよう。

1m突破です。

我が家の葛の鉢植え。

あたたかい日々の影響で成長速度が

格段に増してきました。

一番長い蔓は、早くも1mを突破しました。

とりあえず昨年まで使用した格子に巻きつかせていますが

テッペンまで時間の問題です。

仕方が無い・・・。

屋根の軒に網でも掛けようか。