葛のツルについて

葛はマメ科に属するツル植物ですので、ツルを伸ばして繁殖します。

新しいツルは緑色で表面を薄い毛で覆われています。

年数の経過したツルは太くなり、色も茶色くなってきます。

縦のものに巻きつく性質を持っていますので、木や電柱など一度巻きつきだすと

どんどん上に伸びていきます。

 
様々な利用価値があり、たくさんの製品に使用されています。

中でも葛のツルの使用が盛んなのは、静岡県の掛川というところで

葛布(カップ、クズフ)というものが名産品になっています。

あの葛のツルから布を作るという発想はすごいですよね。

 
しかし、今のところ食用にはできないんです。

根、葉、花は食べられるのですが、ツルだけは認められていないのです。

「毒性がある」と断定はされていないのですが、「毒性が無い」ということが

立証されていないからです。

なのであまり食さないほうがいいですよ。

もうすぐ夏ですね

昨日は「奈良新聞」の取材でした。

夏に向けての葛を使った涼菓を特集するそうです。

 
今回の代表くんは「葛まんじゅう」です。

葛を使った夏の涼菓としては、私の一押しですね。

撮影中はカメラに向かって良い顔してくれてました。

たくさんの人に夏を届けてください。

 
 
私も合間にチョット撮影です(^-^)

 

 

撮影の個人的な趣味ですが、

撮影している人を撮影するのが好きなんです。

 
スタッフの方、本当にありがとうございました。

葛餅の作り方

葛を使ったお菓子で知名度ナンバーワンではないでしょうか。

やさしい食感ともちもちがたまらない、葛餅の作り方です。

 
分量(一人前)

葛粉 40g 、水 200g 、きな粉 適量

 
①まず葛粉を水でよく溶き、フルイで鍋に漉します。

 中火にかけゆっくり混ぜます。


 

②温度が上がってくると、固まり始め透明になってきます。

 少し火力を落とします。

 

③全体が透明になったら、そこから約2分間練り続けます。

 (加熱不足だと少し味が粉っぽくなります)

 

④冷やし固める方法はいくつかありますが、今回は手早く冷やす方法です。

 濡らしたシート(ラップ)にのばし、そのまま氷水につけてください。

 冷えたらシートから外して好みのサイズにカットします。

 

⑤きな粉をかけて完成です。

 
~おいしく作るためのポイント~

・葛餅を練るとき、激しく練ると葛粉のコシが失われます。

 焦がさない程度にゆっくり混ぜましょう。

・弾力の好みは人それぞれ違いますので、水の量で調整してください。

 強い弾力が好みなら水を160gくらいに、柔らかいのが好みなら240gくらいに

・冷水で冷やす際、水の中で長時間冷やしすぎると白濁として

 食感が悪くなります。ちょっと温かいくらいが美味しいです。

・葛餅には砂糖を使用していないので、きな粉に砂糖を混ぜると甘くて美味しいです。

 分量は きな粉と砂糖が同量で塩少々 が目安です

 
作りたての葛餅は本当に美味しいので、ぜひ一度お試しください。

 
動画版はこちら

 

2m突破

葛の挿し木も成長を続けております。

成長速度は違いますが、約40本が生き残っています。

あと半月ほど待って枯れていない苗は、ほぼ大丈夫でしょう。

鉢植えも順調です。

美しい葉が生い茂って、見た目に涼しげな雰囲気がでてきました。

巻きつくためにネットを張りましたが、伸びる速さがすごいので

すでに一番うえに差し掛かっています。

もう2mはありますね。

これ以上うえには伸ばせないな~。

乾燥葛きり、やや失敗?

基本的に、この「葛れしぴ」では葛のお菓子などを

おいしく作る方法や配合を公開するんですが

今回の内容は失敗した例です。

でも何かの参考にはなるんではないでしょうか。

テーマは乾燥の葛きりなんです。

初めから作ろうと思ってやったわけではないのですが・・・

葛きりを作っていて、ふと 、何となく 、突然に 

「葛きりを干してみよう」と思ったわけなんです。

そんな時、目に入ったのは葛の鉢植えの格子。

早速、カットした葛きりを吊るしてみました。

乾燥の葛きりという商品は売られていますし

私の店にも置いてありますが、自分で作ったことは無かったので

これも良い経験です。

吊るした時点で分かっていたことですが

今回、最大の失敗ポイントが上の画像のように

葛きり達がくっつきあっているところです。

まあこんなところに吊るすと当たり前なのですが・・・。

そして次の日

・・・・・・・・・・・・・・・・・ (-_-;)

葛きり達は風にゆられて、ますますくっつき

そのまま乾燥してこんな感じに。

念のため、もう一日乾燥させました。

カチカチです。ここでふっと気が付いたことなのですが

「できたての葛きり」というのは透明なのです。

しかし時間の経過と共に、白濁としてきます。

これは葛粉の特徴で加熱によって透明になり

冷却によって白くなるのです。

ここで疑問が・・・。

完全に乾燥した葛きりは

美しいくらいに透明なのです。

葛粉の白い成分はいったいどこへ?

このメカニズムは今のところ分かりませんが

この結果はいろんな意味で今後の参考になりました。

そして実験の最終段階

熱湯でゆがくと元に戻るのか?

ゆがいてみました。

結果としてやわらかく戻ります。

しかし今回はくっついた状態だったので、ゆで具合が

バラバラで柔らかい部分や硬い部分があって

美味しく食べれるレベルでは無かったですが・・・。

最後に今回の実験で確認したかったこと。

出来立ての生葛きりより、一度乾燥させた葛きりのほうが

コシが強くなるのかどうか?

私の判断ではコシが強くなってました。

驚きです。なぜなんでしょう。

理屈は分かりませんが結果は手に入れました。

いままでは「乾燥のほうがコシが強いらしいです」、だったのが

この経験で、「強いです」、に変わりました。

聞いたことがある、と経験したことがある、では大違いですから。

あくまで私の好みですが、強いコシの乾燥葛きりより

出来立て葛きりの自然でやさしい食感のほうが100倍美味しいです。